東日本大震災から9年 ①
―大震災と私 あれから9年、私にできること―
今年の3.11には、合唱のチャリティーコンサート出演を予定して
いました。
しかし、新型コロナウイルスの影響で残念ながら中止となって
しまいました。
中学・高校と青春時代を釜石で過ごした私にとって、9年前の津波は
衝撃的な出来事でした。物資や義援金の支援はしたものの、現地に
駆け付ける勇気は出ないまま、時が過ぎました。
釜石湾のそばに住んでいた、小さいころからお世話になっていた
おばさんは、津波で自宅が流され、埼玉の息子さんのところに一緒に
住むことになりました。
今はもう90歳を超えていますが、元気です。窓を開けると、そこは
実際は海のない埼玉の住宅街なのですが、おばさんには海が見える
らしく、窓を開けては「ほら、松原(釜石市の町名)が見えるで
しょう」と嬉しそうです。
時々埼玉のお家に遊びに行って、おばさんと釜石の思い出話をする
ことで、ささやかな心の支援になっているかなと思っています。
(所員 M)